前回の記事「キーワード選定の重要性とは?5つのポイントで解説!」でお伝えしたように、オウンドメディアやブログの運営にあたり、キーワードの選定は一番重要といっても過言ではありません。
キーワード選定の重要性について十分に理解していただいたという前提で、今回は、SEOキーワードのリストアップ(洗い出し)の方法をご説明します。
自分の脳みそからキーワードを考え出すのは限界が・・・
まず「どんなキーワードがいいかな?」と考えを巡らせる方も多いでしょう。しかし、自分の脳みそからキーワードを考え出すのには、正直限界があります。一人でウーーーンと頭を悩ませ続けるのは非効率的な方法です。
インターネット上には、キーワードをリストアップするのに便利なツールがたくさんあります。自分の脳みそだけに頼らず、これから紹介するデータを利用し、幅広く洗い出しましょう。
完全無料にて実践できる8つの方法と、有効活用できるオススメツールを厳選してお伝えします。
【洗い出し①】まずは自分で!脳みそから絞り出す!
すぐに行き詰まることが予想されますが、まずは自分の脳みそからできる限りのキーワードを出していきましょう。
例えば、妊婦さん向けのオウンドメディアを運営している場合であれば、
妊娠○ヶ月
妊娠初期
妊娠中期
妊娠後期
つわり
妊娠初期症状
妊婦健診
出産手当
産休
母子手帳
妊娠線
胎教
などなど、自分の脳みそから「こんなキーワードがありそう」と、考えうる限りのキーワードを絞り出しましょう。
商品やサービスに関連するキーワード
あなた自身が商品やサービスを提供しているなら、その「商品名」「サービス名」などはとても重要なキーワードです。
地域ビジネスをされている方であれば、「キーワード×地域名」の組み合わせもオススメです。地域名については、「東京」「大阪」など大まかに検索されるケースもあれば、「世田谷区」「豊中市」など市区町村レベルで検索されるケースもあります。
【洗い出し②】本屋さんで本の中からキーワードを見つける!
本というのは1つのメディアでもあります。本の中には、そのジャンルに関連するキーワードの宝庫でもありますから、本も是非チェックしてみましょう。
特に、雑誌があるジャンルであれば、雑誌はキーワード選びの大きな参考になるかもしれません。多くの雑誌は広告収入ありきで成り立っています。
どんな広告が掲載されているのかも合わせてチェックしておきましょう。「雑誌の中のキーワード」と「広告の商品やサービス」は親和性が高いので、商品やサービス作りのアイデアの参考にもなるかもしれません。
例えば、妊娠中のママ向けの雑誌であれば「たまごクラブ」が有名ですが、妊娠線クリームや葉酸サプリ、抱き枕、アロマオイル、自然派シャンプーなどの広告が掲載されています。もし、妊婦さんを対象としたメディアを運営するなら、こういった商品が売れるだろうと判断できます。
【洗い出し③】ライバルサイトからのキーワードの洗い出しは確実!
ライバルサイトの情報もキーワードの洗い出しの参考になります。
ここでいうライバルサイトというのは、自分で考えたキーワードや、本や雑誌から見つけたキーワードで検索したときに、上位表示しているサイトのことです。
カテゴリ名、記事タイトルは特に注目すべき部分です。
例えば、「妊娠初期」で検索すると、「マイナビウーマン子育て」のサイトが上位表示されていました。
記事タイトルをいくつかチェックしてみると・・・
【医師監修】妊娠初期にカフェインにはどんな影響が?コーヒーは我慢!?
【医師監修】妊婦のカラオケ、赤ちゃんへの影響は? 注意したい4つのこと
などがあり、「つわり 頭痛」「妊娠初期 カフェイン」「妊娠初期 コーヒー」「妊婦 カラオケ」などのキーワードをピックアップすることができます。
上位表示している=SEO対策をしっかり行っている
という証明ですので、キーワードの選び方やタイトルの付け方、中身の記事なども参考になるでしょう。キーワードの洗い出し方法としては、一番手堅い手段かもしれません。
【洗い出し④】Q&Aサイトで効果的なキーワードを探す
Q&AサイトというとYahoo!知恵袋や教えて!gooが有名ですが、ここでは一般ユーザーの興味関心・悩みを探ることができます。
Q&Aサイトは、興味関心・悩みを持っている本人が「自分の言葉で質問をする」、そしてその悩みに関する知識のある人が「自分の言葉で回答する」という仕組みです。そこではリアルなやり取りが行われており、ユーザー視点のキーワードを見つけることができます。
リアルな悩みが分かるので、その後のタイトル付けや記事作成の時の参考にもなります。
【洗い出し⑤】サジェスト・関連キーワードから候補を広げる!
『サジェスト』とは、以下のように検索エンジンでキーワードを入力した際に表示されるキーワード候補です。
『関連キーワード』とは、検索結果の最下部に表示されるキーワード候補です。
これらはGoogleの検索エンジンを使用したものですが、Yahoo!でも同様のことができます。GoogleとYahoo!では結果が異なりますので、両方とも活用することをオススメします。
サジェスト・関連キーワードでは、検索ユーザーがよく検索するキーワードが表示されます。つまり需要があるキーワードということ。
例えば、上記の妊娠初期をもう少し掘り下げてみます。「妊娠初期 腹痛」をクリックしてみると、新たにサジェストが出てきました。
このキーワード自体の需要があるとわかるので、「妊娠初期 腹痛」を軸にした記事を作成しても良いだろうと判断できます。
サジェストの出具合で、どこまでキーワードを掘り下げていくかの検討をつけることもできるのです。
【洗い出し⑥】今話題のキーワードから見つける!
・cotoha.com(http://cotoha.com/)
・Yahoo!リアルタイム検索(http://search.yahoo.co.jp/realtime)
・Googleトレンド(https://www.google.co.jp/trends/)
などを使用することで、今話題のキーワードを見つけることができます。
Yahoo!リアルタイム検索
cotoha.com
このように最新の急上昇ワードが分かりますので、もし書けるキーワードがあれば記事にすることで、膨大なアクセスを集めることができるかもしれません。
ただ、急上昇ワードはあくまで一時的な需要のものであり、一過性のキーワードであることは理解しておきましょう。
Googleトレンドでは、Google検索で急上昇しているキーワードを見れる他に、検索窓に入力することで特定のキーワードに関連するトレンド傾向をチェックできます。
例えば「おせち」と入力して過去5年分のデータを検索すると・・・
このように年末年始に急上昇することが分かります。つまり来年も再来年も、年末年始になったら「おせち」が検索されるのだろうと予測できます。
ジャンルやキーワードによっては、トレンド傾向を知ることが有効に働くでしょう。
【洗い出し⑦】ツールを使って効率良くキーワード候補を見つけよう!
ここまで手作業によるキーワードの洗い出し方法をご紹介しましたが、ある程度キーワードが見つかったら、あとはツールを使ってどんどんキーワード候補をリストアップしていきましょう。
Googleのキーワードプランナー
Googleのキーワードプランナー(https://ads.google.com/aw/keywordplanner/home)は、Googleの提供しているツールで、キーワード選定の際に一番よく使われるツールです。
キーワードが「どれくらい検索されているか」「リスティング広告での競合性」「関連しているキーワード」等の情報を取得することができます。
例えば、「妊娠初期」で検索すると・・・
このように485個ものキーワード候補が表示され、月間平均検索ボリュームや競合性の多さを確認することができます。無料で使用する場合、画像のように詳細な月間検索回数を計ることはできませんが、大まかには参考になるでしょう。
関連キーワード取得ツール(仮名・β版)
関連キーワード取得ツール(http://www.related-keywords.com/)では、Googleサジェスト、Yahoo!知恵袋、教えて!gooからデータを取得し、関連キーワードを一括表示してくれるサービスです。
検索窓に特定のキーワードを入力すると、例えば「妊娠初期」で検索すると・・・
「あ~ん」「a~z」「0~9」を頭文字とする関連キーワードが順番に並んでいます。Yahoo!知恵袋や教えて!Gooの質問へのリンクも表示され、ユーザーのリアルなニーズや悩みも知ることができます。重複除去済みのキーワードリストを一括コピーできます。
goodkeyword
goodkeyword(https://goodkeyword.net/)はGoogle/Bingの関連キーワードを収集することができるツールです。調べたいキーワードを入力すると、そのキーワードに関連するキーワード一覧を表示できます。
関連キーワード取得ツールとの違いは、Bingの検索需要をチェックできることと、Googleトレンドのデータが表示されているので、トレンド傾向を知ることができることです。
【洗い出し⑧】類義語や連想語からキーワードを広げる!
私たちコンテンツを作成する側と、検索ユーザーとで、使用するキーワードが異なることがあります。他の言い回しがありそうなんだけどな・・・という時にオススメなのがweblio類語辞典です。
weblio類語辞典(http://thesaurus.weblio.jp/)
特定のキーワードを入力して検索すると、そのキーワードの意味と類語が表示されます。表示された類語の中から、検索ユーザーが使いそうな言葉を探しましょう。言い回しを変えることで、思わぬ穴場キーワードが見つかったりします。
また、同様の類義語検索ツールとして連想類語辞典もオススメです。
連想類語辞典(http://renso-ruigo.com/)
Weblioとの違いは「連想される言葉」が表示される点です。元のキーワードから、少し離れた言葉も表示されるので、自分の脳みそにない発想を得ることができます。
例えば、「妊婦 食事」というキーワードについて、他の言い回しを探したいとします。「食事」の部分の言い回しを変えてみよう、ということで検索すると・・・
・夜食
・ランチ
などが出てきます。それぞれアクセス数をaramakijake.jp(http://aramakijake.jp/)でチェックしてみると(アクセス数のチェックなどはまた別の記事に詳しく書きます)、
Yahoo!1,056 Google969
Yahoo!468 Google430
Yahoo!864 Google793
このようにそれなりのアクセスが期待できることが分かりました。このように類義語や連想語を調べてみることも、キーワードの洗い出しにはオススメです。
まとめ
以上、SEOキーワードのリストアップ(洗い出し)の方法をご紹介しました。
②本屋さんで本の中からキーワードを見つける!
③Q&Aサイトで効果的なキーワードを探す
④サジェスト・関連キーワードから候補を広げる!
⑤ライバルサイトからのキーワードの洗い出しは確実!
⑥今話題のキーワードから見つける!
⑦ツールを使って効率良くキーワード候補を見つけよう!
⑧類義語や連想語からキーワードを広げる!
ということで、項目がだいぶ多くなってしまいましたが、キーワード選びはオウンドメディア運営の核となる部分ですので、キッチリと候補キーワードを洗い出していただけたらと思います。
次の記事にて、洗い出したキーワードの中から、実際に使用するキーワードを絞り込む方法をお伝えしていきますね。