保育士の給料が安すぎる!こんなに安い理由を探ってみた。

一般的に保育園の保育士さんのお給料はとても安いです。

うちの娘が通っている保育園の求人情報を見ても、保育士さんのお給料が安すぎてビックリします。

そこで、何故保育士さんのお給料がこんなにも安いのか?という理由が気になったので徹底的に探ってみました。

まず知ってほしい!保育士さんの仕事はとってもハード!

保育士さんの仕事ってとってもハードなのです!保育士さんの仕事ってかなり大変だと思っています。以前、娘の通っている保育園で『保育参加』という行事がありました。

「保育園でどんなことをしているのか?」を親が体験する行事であり…

・子供たちがどんな遊びをしているのか…
・保育士さんがどんな事をしているのか…

など、保育園での子ども達の様子を見ることができるのです。体験してみて初めて分かったことですが、保育園ってスゴい!

・トイレトレーニング
・お絵描きの練習
・絵本の読み聞かせ
・リズムに合わせたダンス練習
・お庭での砂遊び
・滑り台で滑ったり
・石鹸で手を洗う練習
・階段の上り下りの練習
・給食でスプーンを使う練習、コップで飲む練習
・お昼寝をさせる
・ブロックや積木遊び
・夏はプールで水遊び、シャワー

などなど、いろんなことをしてくれるんです。僕たち親だけじゃ、毎日こんなに色んなことは出来ません。

「こんなに頑張ってくれてありがたいな~」

と、感謝の気持ちでいっぱいになりました。

また、僕の場合、休日に娘と1日過ごしたら、それだけでヘトヘトになってしまいます。子供って体力無限ですから、ずーーっと元気に遊んでるんです(汗)

そう考えると、保育士さん1人当たり児童5人くらい担当してますから、めっちゃ大変だろうなって思います。(1歳児クラスのとき)

しかも、低年齢の子ども達をあずかるワケで、ケガなどしたら責任重大ですから、そういった面でも神経使わないといけないし…、保育士さんの仕事ってとってもハードだなって思ったわけです。

娘の通っている保育園の求人情報をチェックしてみた!

娘の通っている保育園の求人情報をチェックしてみた!

上記のような『保育参加』の体験もあり、ふと

「こんなに頑張ってくれてる保育士さんのお給料ってどのくらいなんだろう?」

と思い、気になって調べてみました。

保育園の求人情報をチェックすると…

・雇用形態:フルタイム
・勤務時間:7:00~19:30の間の8時間程度
・給与:月給154,880円

と記載されていました。

これを見て、「えっ!?安すぎじゃない?」と感じたのは、たぶん僕だけではないでしょう。

ここから社会保険とか所得税を抜かれたら、手取りで月12万円くらいですから、普通に生活していけるレベルじゃないと思います(><)
時給いくらだ!?!?

あれだけ大変な仕事をしているのに、こんなに給料安いなんて、失礼かもしれないけど保育士さんたち可哀想だなって感じてしまいました…(涙)

え?うそっ!保育士の給料の平均は年収323万円!?

ちなみに、

一般的な保育士さんの給料はどうなんだろう?

という疑問も湧いてきて、保育士さんの平均年収を調べてみました。

年収ラボというサイトの保育士さんの年収のページを見ると…

え?うそっ!保育士の給料の平均は年収323万円!?

・平均年収:323万円
・平均月収:22万円
・平均時給:1,251円
・ボーナス等:60万円
・平均年齢:35歳
・平均勤続年数:7.6年
・復元労働者数:222,080人
・総労働時間:175時間/月
・男性平均年収:346万円
・女性平均年収:322万円

と記載されていました。

 

ん?
うちの保育園の求人情報の給料と全然違う!?

まぁ、保育園によって違いがあるのかもしれないし、さっきの求人情報は初任給ってことで、勤続年数によって昇給するかもしれません。

しかし、平均年収317万円ってのも、ちょっと夢のない世界ではありませんか?

手取り計算すると月20万円くらいですから、やっぱり安い!!!

 

『保育士』という国家資格を持っていて、子どもの命をあずかる責任もあって、さらにハードな仕事をしているのに月20万円って…(涙)

保育士の人材が不足しているのも頷けます。。

保育士のお給料は何故こんなに安い?給料計算してみた!

だけど、何故ここまでに保育士さんのお給料って安いのでしょうか?

保育園の運営費などから、うちの保育園の保育士さんの給料計算をしてみました。

保育園の運営費はどこから出るの?お金の動きを把握しよう!

まず、保育園の運営費に関して、お金の流れを見てみましょう。

認可保育園の運営費は『日本保育協会~保育所への入所と費用の流れ~』を見ると…
保育園の運営費はどこから出るの?お金の動きを把握しよう!

・親御さんからの保育料
・国からの負担金・補助金
・都道府県からの負担金・補助金

を市区町村が受け取り、市区町村から各保育園に運営費が届く流れになっているようです。

※市区町村からの補助金も上乗せされます。

実際に保育園はどれくらいの運営費をもらえるのか?

上記の項目をもう少し詳しく説明すると、、国が定める「公定価格」というものがあり、そこから保育料を引いた金額を「国が1/2、都道府県1/4、市区町村1/4」という割合で負担するようです。つまり保育園の運営費は「公定価格+市区町村からの補助金」という計算で分かります。

公定価格を計算してみた

まず、公定価格の計算をすると・・・

例えば、娘が通っている保育園であれば、

・地域区分:大阪府箕面市で12/100地域
・保育園の定員人数:120人

という条件なので、児童1人当たりに対して1か月あたり

▼0歳:157,570円
▼1歳:89,780円
▼2歳:89,780円
▼3歳:39,160円
▼4歳:32,390円
▼5歳:32,390円

の運営費が支給されます。この児童1人当たりの月額支給金額を『保育単価』と言います。

ちなみに、地域区分に関しては『文部科学省の子ども・子育て支援新制度の解説の資料』の9ページを見ると、あなたの地域の地域区分が分かります。保育園の定員人数は各自治体のホームページに書いてあります。

また、保育単価に関しては『単価表』を見て、地域区分・定員数の該当箇所をチェックすれば分かります。

うちの娘が通う保育園では、0歳~2歳児の割合は少な目で…

・0歳児:12人
・1歳児:18人
・2歳児:18人
・3歳児:24人
・4歳児:24人
・5歳児:24人

くらいだと思うのですが、その場合は

・0歳児:157,570円×12人=1,890,840円
・1歳児:89,780円×18人=1,616,040円
・2歳児:89,780円×18人=1,616,040円
・3歳児:39,160円×24人=939,840円
・4歳児:32,390円×24人=777,360円
・5歳児:32,390円×24人=777,360円

月額合計7,617,480円となり、これを×12すると年間91,409,760円となります。

箕面市からの補助金について質問してみた

さらに、市区町村からの補助金は、、、箕面市に質問してみたところ、大まかな目安として1人当たり179,000円とのこと。120人分だと21,480,000円となります。

つまり保育園の運営費=91,409,760円(公定価格)+21,480,000円(市区町村からの補助金)=112,889,760円という計算になります。

保育士さんの平均年収323万円!ピッタリの計算になりました!

この112,889,760円の運営費を、人件費や給食の材料費/光熱費/絵本代/文房具代/掃除用品などの経費で使っていくわけですね。

実際のところ、人件費の割合が断トツに多く運営費全体のだいたい7~8割くらいらしいので、人件費は79,022,832円~90,311,808円となります。娘が通っている保育園は保育士さん24名、パートさん6名くらいいらっしゃいます。パートさん2人分が保育士さん1人分のお給料と考えて、割る27すると2,926,771円~3,344,881円となり、最初の方で紹介した『保育士の平均年収:323万円』というのは妥当な数字であると分かります。

保育士さんのお給料はなぜ安い?高くは出来ないのか?

保育士さんのお給料はなぜ安い?高くは出来ないのか?

もし、保育士さんのお給料をアップさせたいとしたら、どうしたら良いでしょうか?

【其の一】保育園の運営費を増やす!
【其の二】リストラ!保育士の人数を減らす!
【其の三】経費削減!余ったお金を人件費へ回す!

などなど、いろいろと案はあるかと思いますが、それぞれ検討してみましょう。。

【其の一】保育園の運営費を増やす!

先ほど説明したように、保育園の運営費は…

・親御さんからの保育料
・国や都道府県からの負担金・補助金
・各自治体からの補助金

から出てきます。これらを増やすことが出来れば、保育士さんのお給料をアップさせることができるでしょう。この方法が一番単純で分かりやすいかと(^^)

ただ、保育料アップは難しいでしょう…。
我が家でも保育料がなかなか高くて支払いがしんどい、と思った時期がありました(涙)

やはり、国や都道府県からの負担金・補助金をアップしてもらうのが一番でしょう。

ただ「補助金アップ=税金を引き上げる=国民全体の負担増になるのでは?」という意見もあると思い、、、なかなか難しいですね…。

【其の二】リストラ!保育士の人数を減らす。

一般企業では経費削減の為に、リストラするのはよく聞きますが、保育園ではどうなのでしょうか?

実は【保育士の配置基準】というものがあって

・0歳児3人につき1人
・1歳、2歳児6人につき1人
・3歳児20人につき1人
・4歳以上児30人につき1人

のように、保育士1人当たりの児童数って決められていますので、保育士の人数を減らすということは、児童数も減らさなければならないことになります。

それは不可能でしょう。うちの保育園の様子を見る限り、ギリギリの人数で働いているという印象。保育士さんの数を減らすのは現実的ではありません。

【其の三】経費削減!余ったお金を人件費へ回す!

上の方で、運営費全体に占める人件費の割合は約7~8割と書きましたが、衛生費などの他の費用の割合も、大体の基準が決められてるようです。ですので、経費削減して人件費の割合を増やすってことも出来ないんです。そもそも人件費以外は約3割ですから、そこを削るのも限度があるでしょう。

結局、保育士さんのお給料は安くせざるを得なく、かつアップしにくい仕組みになっているのだな~と考えられます。仕組みがおかしい!

保育士さんのお給料が安い理由まとめ

保育士さんのお給料が安い理由まとめ

これまでのことから、保育士さんのお給料が何故安いのかと言うと、一番大きな理由は『運営費として支給される金額が少ないから』でしょう。国が保育にもっと力を入れてくれれば、簡単に解決するんですけど…。

実際、保育士さんのお給料が安いせいで、保育士として就職したいという人が減っているという現実があります。それによって保育士不足になっており、待機児童問題も解決できないという悪循環に陥っています。

ちなみに、保育士として就職を希望しない理由のNO.1が「賃金が希望と合わない」です。

賃金が希望と合わない
(出典:mhlw.go.jp)

そして、それが改善されれば保育士への就職を希望するという人が63.6%もいます。ですので、こういった問題を解決するためにも、保育に対して、すぐにでも国が充分に補助する必要があると感じます。

保育士の給料が安すぎる!こんなに安い理由を探ってみた。
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